年の瀬に…2007

今年最後にiPodで聴いた曲は,Stevie Wonderの“Lately”でした。
明日,明後日は,ひきこもる予定なんで…
去年の暮れにも何か語ってるっぽいので,今年も何か語ろうと思いつつ,何も思い浮かばない(笑)
まぁ来年のテーマは,語るより「手足を動かす」こと…なんだよな!?
 
この曲を初めて聴いたのは,多分14歳。『Hotter Than July』はLP持ってるし。あぁ,トシがバレるぅ…
詞の内容は,中学生のガキんちょにはまだちょっと早かったかな…でもこの美しいメロディ,終盤のドラマチックな転調から続く熱唱。そして最後のコード…ガキんちょながらにもジ〜ンときたものです。心のなかで,何度涙したことか…
 
ここで正直に告白するけれども…これだけ長い間音楽にイレ込んでるわりに,曲を聴いていて,リアルで涙を流したという経験が,実はただの1度もないのである。これって「ヘン」なのだろうか。音楽への愛情が足りないんだろうか…時々,そんな疑問にかられることがある。
無意識のうち,音楽をまず「分析的に」聴こうとしてしまう自分が,どこかにいるのかもしれない。心で感じるより先に,何かのフィルターを通そうとしている自分が。それは,必ずしも悪いことではないとも思ってるんだけど…
そんな自分にとって,スティービーの音楽は,これまでで一番,そういう自分のフィルターを破壊しかけたというか(笑)あるいはフィルターを“素通り”して,心にそのまま飛び込んでくるというか。
その一方で,例えば“You Are The Sunshine of My Life”なんかは,子供の頃はどこか平凡に思えて,あんまり好きになれなかったのだけど…今なら,あの非の打ちどころのない「完璧なメロディー」のスゴさがよく分かる。まさに「神が舞い降りた」のだ…
 
と,こんなことを書きつつ,クラシックなんかでは逆に,漫然と聴き流してしまって,ちっとも頭に入って来なかったりすることも多い。随分いい加減なものである。
そんな中で,以前にも書いたけど…シューベルトの最後のピアノソナタ。あれだけは,最初の4小節で完全にノックアウトされた(あんな長い曲なのに!)…あのメロディーを聴くと,振り返れば,シューベルトがいつでもそこに居そうな気さえしてくる。あの「スッと入ってくる」感じは,一体何なのだろう…
 
来年は,手足だけじゃなく,「心も」動かさないとね…
手足だけじゃ,ただの体育会系になっちゃうし(?)