重低音の魔力。

昨日は癒し系(というより脱力系?)だったので…今日は気合を入れて(笑)

 
ちょっとピッチ高い…言わずと知れた超有名曲,他にもたくさんクリップはあったけど,32フィートパイプの重低音が心地良かったのでセレクト。まぁウチのSoundSticksのサブウーファごときで,どこまで再生できてるか疑問ではある…ってかそれ以前に,所詮はYouTubeだし。それでも,そこそこ低音の出るスピーカーなら,ベースがオクターブ下で“唸るように”重なってるのがわかると思います。
ピアノ(88鍵)の最低音のAが,約27Hz。ここでは冒頭のベース音で,いきなりそれより更に低いDが鳴っている(はず)…この,本来オルガンにしか出せない低音域をピアノに求めたのが,ここでも度々触れているベーゼンドルファーのインペリアル。完全8オクターブの音域を持つ唯一のピアノで,最低音のCは,じつに約16Hz。
 
オーディオ的には,とても処理の難しい音域である。モノによっては,15Hz以下の信号をフィルターでカットしたりもするから,ある意味では「限りなく雑音に近い」とも言える。音楽的にも,8オクターブ一杯使ったからといって,名曲が生まれるわけでもない。むしろ,そうでないことの方が多いだろう(笑)
でも…このニンゲンの可聴帯域ギリギリ,もはや音程すら判別しづらいような音の塊に,どこか言い知れぬ魅力を感じるのはなぜだろう。
ちょうど,インペリアルの「黒く塗られた」白鍵…あのGとAの境目。それはあたかも,この世と「この世ならざるもの」の境目であり,そこから先は,まさに光の届かぬ,踏み入ってはならぬ禁断の世界…みたいな(!?)
 

→ま,あっさり踏み入っちゃってるんですけど…(笑)
インペリアルも,本物のオルガンも,いまだに触ったことがないんだよね…
生きてるうちに,せめて1度くらいは。もっと精進しなきゃ…