もっと…ゆっくり…(!?)

帰りに何気なくiPodをシャッフル再生してたら,アルゲリッチブラームスの後に自分のエチュードがかかって,しかもその次に島田彩乃さんのドビュッシーが続くという仕打ちを喰らう(笑)一瞬マジで「誰やこのヘタクソなピアノ?」とか思ったもん。はぁぁ…
 
で,まぁ帰って,そのヘタクソが懲りずに鍵盤に向かうわけですが…最近,ヘタクソなりの練習法として,“ゆっくり,丁寧に,じっくりと”弾くというのが,結構効果的だと感じている。
最初はウォームアップを兼ねてハノン。1〜5番まで,その後38番,39番とやるのが最近のパターンなのだけど,いずれもテンポ60から。ちゃんとメトロノームに合わせて正確に。ゆっくりだからといってダラダラやるんじゃなく,むしろ集中して。
時間がたっぷりあれば,この後,テンポを63→66→69→72→76→80…と“ひと目盛りずつ”上げて繰り返すのがベストだと思うけど…1回しかやらない場合でも,今はテンポ60で弾くようにしている。単純にウォームアップだと思えばそれでも十分だし,いつも遊んでばかりで,マジメに練習してる実時間の少ない自分にとっては(笑)ヘタに速く弾くより,ゆっくりと“時間をかけて”弾く方がむしろタメになるかもしれないと思ったりもする。
 
プロアマ問わず,人前で演奏する時には,テンションが上がって自然に速くなるもの。普段から速く弾くことばかり意識していると,人前では自分の限界を超えて速くなり,大抵は恥をかくことになる。本当にいい演奏をしている時というのは,何か時間がスローモーションで流れているような錯覚に陥るものだ。音楽でもそうだし,スポーツなどでもそうかもしれない。体験したことのある人なら,たぶんこの感覚は理解できるだろう。
 
ヘタクソというのは,速く弾けないからヘタクソなのではなく,ゆっくり弾いてもやっぱりヘタクソなのだ(笑)…これもまた,ある程度やってる人なら分かるはず。なのに,楽器に向かうと,ついつい速く弾こうとしてしまいがちなのである。
 
何か話がまとまらんけど…眠くなってきたので今日はこれにて。ふぁぁ…