シーザリオ戴冠。

しかし…レース後の福永祐一は謙虚に反省しきり。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20050522K26.html
素人目にはすごく面白い競馬だったけど,逆に言えば「プロフェッショナルではなかった」ということか。確かに,ちょっと苦しいレースではあった。だからこそ,シーザリオの強さがより一層際立ったとも言えるのだが。
終わってみれば,3着まで全て人気通り。こんなに堅いオークスも珍しい。
一応馬連3連複取ったけど,もう安い安い…(笑)
 
魔の超スローペースを演出したのは,武幸四郎エイシンテンダー。もう映像で見てるだけでもそれと分かるほどのゆっくりとした流れ。道中は13秒前後のラップが続き,まるで欧州競馬のよう。
シーザリオは上手く流れに乗れず,後方で窮屈な位置取り。不穏な空気が漂い始める。4コーナーを回ったところでは自分も,これは幸四郎にまんまとやられたか…と,半ば観念しかけたのだが。
エイシンテンダーが余力十分に直線へ。後続を突き放し,まさにしてやったり…と思いきや,そうはさせん,と兄貴騎乗のエアメサイア。そしてシーザリオディアデラノビア,同厩舎の2頭が並んで急襲。極限の瞬発力勝負は,ラスト5ハロン,12秒6,12秒2,11秒5,10秒9(!)12秒0。最後はシーザリオエアメサイアをクビ差交わしたところがゴールだった。その怯まない精神力,勝負根性は,まさにその名(シェイクスピアの喜劇に登場する男装の麗人に由来)に相応しい。
 
マイルで強い競馬を見せた,ラインクラフト
そして,2400mでその真の力を示した,シーザリオ
…秋の京都,2000mの秋華賞
両馬の再戦の舞台として,これ以上のものはないだろう。
まずは,ともかく無事に,夏を過ごしてくれることを願いたい。