M7.0

その時は…ハイ,まだ寝てました。
揺れで目が覚める。お,地震だ。珍しいな。学生時代千葉の方にいたので,地面が揺れること自体には結構慣れていたし,震度4までは経験もあった。しかし…揺れが収まらない。これはヤバイかも…とりあえず全身布団に潜り込む。
震度5弱。初めて身の危険を感じる揺れを経験した。福岡市や佐賀の方ではもっと揺れた(震度6弱)ようで,被害も結構出ているみたいだ。この地域では観測史上初,何と300年ぶりという大きな地震
地元では昔から「この辺は地盤が強いから大丈夫」なぁんて言う人も多いのだけど,そんなのは単なる思い込みにすぎないというのがこれで明らかになったわけだ。地球規模で考えれば,もう何処にいようと一緒である。
いやー。ホント,もう他人事じゃないね。
 
そんなこんなで,結局今日は何処にも行かず,TVなど見ながら平々凡々と過ごしてしまったのだけど…たまたまBS1で見たのが「一瞬の戦後史」という特集。スチールカメラが捉えた,この60年間の世界の様々な光景を写真とともに振り返るものだった。数々の戦場,あるいは共産主義下の旧ソ連…命の危険を冒して現場へ向かうカメラマン達。そこにいなければ決して知ることのできない真実。モノクロの静止画が,見事なまでに時代の空気を切り取っている。
時が経ち,モノクロはカラーになり,より一層生々しさを増すのだけど…写真というメディアに,これほどの説得力があるのかと改めて実感。時にそれは,どんな言葉でも,どんなメロディでも表現できないものを伝える力をもっている。
彼らは,いわば戦場のアーティストだ。