「手づくり」の感覚…

前にも書いたように,最近iTunesネットラジオをよく聴いてるのだけど,なかでも気に入ってるのが,Electronicaの“Beat Blender”というチャンネル。さすがにトランスとかドラムンベースばっかりだと疲れちゃうけど,ここは結構Jazzっぽくて,何時間でもかけっぱなしにしてることも多い。
新鮮な音楽が,いつも身近に流れているというのは心地のいいもので,個人的には,これでAirTunesとか使って,家中どこにいても“音楽のある生活”みたいなのにもちょっと憧れる…でもまぁそんなに広い家でもないし,音楽の好みも人それぞれだし。
 
で,今日もそのBeat Blenderstay tuned。聴いてると,ふと覚えのあるフレーズが…と思ったら,何とGarageBandに入ってるストリングスのループだった。いやぁ,恐るべしApple Loop。今やサードパーティからも,すごい数のApple Loop集が発売されてるようで,ほんとに想像以上の広がりを見せている。
ただ,こうなってくると,あんまり元ネタがバレバレなのを作ってしまうのも,何だか恥ずかしいような…Photoshopを使い始めた頃,外で見かけるポスターなんかで「あ,これPhotoshopだな」ってのが一発で分かっちゃうと,こんな素人にバレバレの作っちゃプロじゃないよなぁ…なんてエラそうに思ったりしたことがあって。まぁそれを言ったら,Wordのテンプレートそのままみたいなポップとかも,そこら中至る所で見れるわけで…
 
まぁループというのは,それに比べれば使い手のセンスとかも求められると思うけど,あんまり頼り過ぎてしまって,自分で作ってるんじゃなく,ソフトに“作らされてる”ようになってしまうのはマズいなと。
そういう意味では,先日のグラミーで,John Mayerの“Daughters”がSong of the Yearを受賞したのも頷けるというか。テクノロジー全開の時代にあっても,こういう歌を聴けるのは幸せだし,そういった才能は,なお必要とされているわけだ。