バラード。

ゆうべから,mixi Radioでメタルをガンガンかけっ放してたので…ようやく,ショパンでも聴くかなという気になってきました(笑)
 
きょうの1曲♪〜#145
ショパン:バラード第1番 ト短調 op.23/Tzvi Erez (piano)

http://www.youtube.com/watch?v=W8Md2-o5OB8
 
1912年製のベーゼンドルファーを使用した演奏。もちろんパーツはリフレッシュされてるのだろうけど…どこか古風な香りを運んでくる音色。典雅な響き…というか。
ピアノ曲に「バラード」というタイトルをつけたのは,ショパンが最初と言われていて…この曲を含めた4曲を残しています。
静けさと嵐が交互に訪れるような…非常に感情の起伏の激しい作品で,映像中の解説でも「熟達した奏者にとっても(この曲の)終盤は毎回がチャレンジ」という通りの難曲でもあります。
 
映画『戦場のピアニスト』のクライマックスシーンで使用された曲としても有名ですが…「実際に」シュピルマンがあの場面で演奏したのは,この曲ではなく,ノクターンの遺作(嬰ハ短調)だったと言われています。
確かに,あの極限状態で,戦場の廃墟で埃をかぶったようなピアノで,とてもじゃないが弾けるシロモノではない(笑)…まぁ演出としては,曲調もドラマチックだし,ピッタリだったとは思うんですけどね。