Drums夜話:その11

ということで…反省文はこっちに書いておこう(笑)
 
いやぁ…やっぱり,ステージの上は「別モノ」というか。魔物に呑まれた…とまでは言わないにせよ,もうちょっと出来るだろう,と思っていた自分の甘さを痛感。
あそこで100%の力を出し切ろうと思うなら,練習では140%の力で追い込まないといけない。それを再認識いたしました。
そして,これも当たり前といえばそうなんだけど…本当にドラムが上手いというのは,手数がどうとかスピードがどうとか,そういうことではなくて。ことロック・ドラミングにおいては,やはり,バンドをしっかりドライブできるかどうか。一打一打に,どれだけ魂を込められるか。
ストレートな8ビートだけ叩いていても,上手い人とそうでない人の違いは歴然としている。いや,もしかしたら,逆に一番差が出るんじゃないかな…
 
そういうわけで…この,虚弱体質のなんちゃってロックドラマーが(笑)少しでもマシになるためには,やはり考えなきゃいけないこともある。
具体的には…これから少しずつ時間をかけて「オープン・ハンド奏法」に本格的に取り組んでみようかなと。
オープン・ハンドというのは,8ビートなどをプレイする時に,手をクロスさせず,左手でハイハットを,右手でスネアをヒットするもの。プロでも,最近結構よく見かけるようになってきたし,ロック系では,サイモン・フィリップスが有名かな?*1…われらがメタルゴッド,Judas Priestのスコット・トラヴィスもやってますね。
 

 
腕を大きく使えるので,非力な人でも結構パワーが出せること。そして,マッチドグリップの利点を最大限に活かす意味でも,むしろクロスよりオープンの方が,手順や移動などずっと合理的と思える局面が多いこと。今までは,遊び程度でしか試したことがないんだけど,それでもスネアの出音なんか,普段と明らかに違うのがわかるくらい。
とはいえ,何せ,これまでと脳ミソの命令系統を,左右反転させなきゃいけないわけで。まるで,ドラムを始めたての頃に戻ったような気分を味わえる(笑)
まぁ,すぐにどうこうなるモノでもないし…ダメなら元に戻せばいいだけのこと。衰えていく肉体と脳に,新鮮な刺激を与える意味でも面白いかも。楽しみながらトライしてみよう。
 
やっぱり…自分には,手数やテクニック,スピードで圧倒するようなプレイは,とてもできそうにない。とすれば,しっかりとバンドを支える,シンプルでも骨太なロック・ドラミング…というのが,おのずと目指す方向になる。そのために,工夫できることは工夫して。いいと思えることはどんどん取り入れて。
とはいえ,仮に,いつかこれをライブでやったとしても…ドラマー以外は気付かないだろうなぁ。
報われない苦労!?(んなコトないけど)…でも,1カ所でもコケれば,指差されて「ヘタクソ!」ってなっちゃうのよねぇ。
ドラマーとは,かくして自虐的になっていくのである…(笑)

*1:彼のセッティングを見ると,ハイハットがスネアとほとんど同じ高さになっていて,さらにライド・シンバルも左手側に置かれている。完全に左でリードを取ってるんですね。