It Bites!!!

知らない人は,これがバンド名だとは思わないだろうなぁ…
1986年にデビュー,3枚のスタジオアルバムを残し,90年に解散…短い期間ながらも,その高度な演奏力とユニークな音楽性で,独自の世界を築いたブリティッシュ・ロック・バンド。自分にとっては,他のどんなメジャーなバンドよりも,ずっとずっと深い思い入れのある「わが心のNo.1バンド」なのであります。
そのIt Bitesが,数々の紆余曲折を経て…19年ぶりの復活作,いよいよ登場!
Tall Ships

Tall Ships

もう,速攻で予約しちゃいました…(笑)
でも…実は,バンドの中心的存在であったフランシス・ダナリー(vo, g)は,今回の再結成に参加していない。「フランクのいないIt Bitesなんて…」というファンも多いと思うし,自分も当初は少しがっかりしたのだけれど…とにかく,ウンチクを垂れるのは,コイツを聴いてからにしてもいいだろう。
 
http://www.myspace.com/itbites
 
思わず,頬が緩んだ。まぎれもない,これはIt Bitesのサウンドだ!
新加入のジョン・ミッチェル(vo, g)は,数年来(別のバンドでも)メンバーと活動を共にしている人物。自身も大のIt Bitesファンだったというだけあって,昔のレパートリーも,きちんと歌い(&弾き)こなしている。ちょっと油断すると,まるでフランクかと思えるほど(!?)
むしろ,It Bites解散後,米国を中心にソロ活動を行っている今のフランクの方が,バンドの方向性とは隔たりがあるようにも思える。昔は昔として,これこそが正真正銘「新生It Bites」なのだと,自分にはそう感じられた。
 
先日,ベースのディック・ノーランも,バンドを離れることが発表され,オリジナルメンバーは2人(ジョン・ベック/key,ボブ・ダルトン/ds)になってしまった模様。やっとここまできたと思ったら,早くも先行きが…
でも今は,こうしてまた彼らの新しいアルバムが(もうすぐ)聴ける,そのことを素直に喜びたい。
最後の来日公演,チケットを取り損ねて行けなかったのが,今でも悔やまれる。「まぁ次こそは」と思っていたら…「次」はやってこなかったのだ。
今回だって,「次」がある保証は,どこにもないのだから…