なんちゃって「ラ・フォル・ジュルネ」part2


シューベルト:『魔王』D328(オーケストラ版)
アンネ=ゾフィー・フォン・オッターメゾソプラノ
クラウディオ・アバド(指揮)
 
「おとうさん おとうさん こわいよ〜」(笑)
ゲーテの詩による,言わずと知れた超有名曲。原題は『Der Erlkönig』
元はピアノによる伴奏だけど,今回はよりパワフルなオーケストラ版で。アンネ=ゾフィー・フォン・オッターは,以前BSでシャミナードの作品を取り上げた番組を見たのがきっかけで,それ以来,結構好きな歌手のひとりになっている。
 
この曲は,シューベルトが24歳の時,初めて楽譜を出版したいわば「デビュー曲」でもあった。ピアノの伴奏が難しいことでも知られ(*1),当時も出版社が,これでは(楽譜が)売れないと難色を示すも,シューベルトは修正を拒む。
「僕の音楽が気に入らないのなら…弾かなければいい」
これがモーツァルトなら,ササっと直して「売れる曲」にして持っていくところだろうけど(!?)…シューベルトにはそれができなかった。言い換えれば,不器用で「世渡りの下手な」人だった。そして,晴れて世に認められたのもつかの間,31歳の若さで…
 
内向的とか,暗いとか言われることも多いシューベルト(とその音楽)だけど…こういう人柄とかも含めて,個人的にはツボというか(?)すごく惹き付けられるモノがあるんだよね…
ラ・フォル・ジュルネ」は,明日6日まで。
…もう1曲,ネタ探さなくちゃ(笑)

*1:この曲を知ったのは,中学校の音楽の時間…という人も多いはずだけど,当時の自分達の音楽の先生は,多分この伴奏も手抜かずに弾いてた(?)ような気がする。今思うと,茶化したりしてゴメンなさい…