Virtual Reality.

いつも聴いているPodcastの1つに,TBSラジオの「久米宏 ラジオなんですけど」(放送の一部をPodcastで配信)があるんですけど…先週の配信では,ゲストの国立国語研究所,田中牧郎さんとのトークが紹介されていて,とても興味深かった。
 
いわゆる,外来語の言い換え問題なんですけど(もういい?)…その例として“Virtual Reality”の話が。
英語の“Virtual”という単語は,本来「実体はなくとも,実質的に本物と変わらない」というような意味であり…つまり,カタカナで普段使われている「バーチャルリアリティ」または「仮想現実」という訳語は,実際には全く逆の意味で使われてしまっている,というのだ。
だから,よく少年犯罪とかで「現実とバーチャルの区別が…」みたいな話が出てくるけど,あれも,完全に使い方を間違ってることになる。
セカンドライフVirtual Reality。でも,バイオハザードは違う(笑)…あれはFiction。
Wizardryも違う…これはFantasy。
 
まぁ,でも…“実体がない”というのは,生身のニンゲンにとっては,扱いがムズカシイところもある。
よく,クレジットとかで自己破産しちゃう人いるけど,あれも言ってみれば,バーチャルのワナにハマってしまった…って使い方は,たぶん間違ってないよね!?
漢字なんかも,バーチャルに覚えているつもりで,いざ書こうとすると…ってのは,よくある話。
プロ棋士も,最近は棋譜を調べるのにコンピューターを使うけれども,必ず実際に盤に並べる(そうしないと覚えない)というし。
 
少なくとも,この星に生きるもののなかでは,我々ニンゲンにしか理解できない高度な概念を生み出した頭脳。しかしそれも,実体としてのBodyが持つ制約からは逃れられない。しかも,そのBodyは経年劣化していき(笑)やがては寿命を迎えるのだ。
でももし,その制約から解放された,完全にVirtualな生命体が,どこかに存在するとしたら…?
いや待て。それはもはや“生命体”なのだろうか!?
そもそも,生命=Lifeとは…!?
 
…Wiz#5のやりすぎかな。たぶん(笑)