Drums夜話:その8

ドラムマガジンの最新号に,テリー・ボジオの特集記事が載ってたけど…もう,このひとは一体どこまで行ってしまうんでしょうか。
http://www.terrybozzio.com/setup.html
組み上げるだけでも2時間を要するというのに,さらに全てのタイコを正確な音程によってチューニングするという徹底ぶり。もはや,単なるリズム楽器の枠を完全に超越した,スーパー・モンスター・キット。果たしてこれが最終形なのか,それともまだ先があるのか。まさに進化するドラマー。おそるべし…
自分のなかでは,こういう「探求型」というか,芸術肌のドラマーとしては,RUSHのニール・パートと並んで「双璧」とも呼べる存在かもしれない。マイク・ポートノイ(Dream Theater)は,何かこう,芸術肌ってより体育会系な感じが…
 
この2人は,ともにアメリカのDW(Drum Workshop)というメーカーのドラムを使用しているのだけど,ここのサイトに「Kitbuilder」という,ドラムセッティングのシミュレーターがあって,これが結構遊べる(笑)
http://www.dwdrums.com/kitbuilder/
“kit templetes”からは,DWアーティストのセットアップを呼び出すこともできるので,好きなドラマーがいる人は,チェックしてみるのもいいかも。
ってことで,早速,自分も遊んでみることに♪
 

 
…全然「遊んで」ないじゃん(笑)
まぁ最近,こんな感じの3点セットって,ある意味「ファッション」になっちゃってるからね…
それじゃあ仕方がない。とっておきの“powergoddスペシャル”を…これでどーだっ。
 

 
…あれっ??
上の3点セットを発展させた形で,自分としては,ある種の理想形というか,結局このへんに落ち着くというか。ガキのころは「夢のドラムセット」とか言って,ノートに,それこそニール・パートばりの360度セッティングに,なぜかシンセまで組み込んだ図とか書いたりしたもんだけど…まぁ,みんなこうしてオトナになっていくわけです(?)
 
例えば,単純な8分音符のフレーズでも,それを色んなところに振り分けるだけで,様々なバリエーションが作れる。シンプルな3点セットであっても,スネア,タム,フロア,バスドラ,さらにはハイハット,シンバル。一体どれだけの組み合わせがあるだろう。そう考えると,やたら点数をふやして「手グセ」で叩き倒してしまうより,まずはシンプルなセッティングのなかで,1つ1つのフレーズを,音楽的に,よく考えながら…というね。3点セットでも,クリエイティヴなドラミングは十分に可能なのだと。今では,そう思うようになってきた。
 
実は他にも1つ,シミュレーター系のネタがあるんだけど…今日の話題からはちょっと逸れるし,また日を改めてということで。それではまた…