ベーゼンドルファーとヤマハ

噂の通り,ヤマハが買収する方向で決まりそうですね…
どうやら,5年前にベーゼンドルファーを買い戻した,地元オーストリアの銀行グループがアメリカのファンドに乗っ取られ(?)そのファンドが,例のサブプライムローン問題の煽りで,ブランド価値の高いベーゼンドルファーを売りに出した…と。経営難からという説もあるが,いずれにせよ,とっとと手放して,早いとこ現金に変えたかったのだろうか。日本円で20数億なんて,彼等にすれば端金だろうに。何ともヒドイ話である。
Webでの反応を見ると,どうも悲観的な人の方が多いようだけど…自分は,そんなこともないんじゃないかなと。まさかヤマハも,ベーゼンドルファーを「どうこう」しようなどとは思っていないはず。ピアノとしては,価格が違いすぎて競合しないし,年間400台程度の生産台数では,商業的にスタインウェイに対抗するのも無理がある。何が,このウィーンの小さなピアノ工房を世界中に知らしめているのか。その理由を考えれば,答えはひとつ。
「何も変えるな」…それが,多くの人の願いだろう。Bösendorferも,そしてYAMAHAも。変えるべきではないし,その必要もない。
 
http://www.bosendorferlasvegas.com/build-your-own-piano/
(以前にも紹介したけど…ベーゼンドルファーのピアノづくりの様子をムービーで)
 
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ところで…これだけ長い間,曲がりなりにも音楽やってきて,しかもずっと日本にいながら,個人的にヤマハには不思議なほど縁がない。別にアンチでもないし,特に悪い印象も持ってないんだけどなぁ…
高校時代,あの名器DX7に憧れて,いつかは…と思ってたはずなのに,結局買ったのはローランドのシンセだった。好きなドラマーの多くが,ヤマハのドラムを使っていたので,自分も…と思ってたはずなのに,実際に買ったのはPearlのスネアだった。今,ウチにあるヤマハ製品といえば,小学校の時に買ってもらったメトロノームくらい…
思えば幼稚園の頃,たまたま通い始めた音楽教室がカワイだった時から(笑)この流れは始まっていたのかも…
 
まだ当分は,ピアノを買うのも&置くのもムリそうだけど…そのとき果たして,自分の選択は!?
今からアレコレ考えてても,これまでがこれまでだけに…ここらで1度,アタマのなかをニュートラルにしておくべきかな。案外今度こそ,ついにYAMAHAを…なんてこともあるかもしれない。
まぁその節は,改めて,どうぞよろしくお願いしますってことで…(笑)