Piano夜話:その9

この1年半くらい,ピアノ音楽,そしてピアノという楽器の魅力を再発見して,かなり熱を上げてたわけですが…最近はTVなんかでも,とりあえず見てはみるものの,ピアノがスタインウェイとかヤマハだと「もういいや」って感じで,さっさと切り上げてしまうことも増えてきた(ヲイ…)
もう飽きた?…いや,そんなわけでもないんだけど,やっぱりどこかで,ピアノという楽器との“距離”を感じている自分がいるのも事実で。そもそも,これまで生きてきたなかで,本物のピアノを触った時間なんて,ほんの数える程度でしかないのだから…
家に最初からあったのも,ピアノではなく,足踏み式のオルガンだった。小学校2年生の時,音楽教室で,ピアノか電子オルガンどちらのコースに進むか聞かれて,迷うことなくオルガンを選んだ。今でこそ,ピアノをやっておけば良かったと思う反面,もしピアノだったら,続いてなかったかもしれない。ピアノのレッスン室,狭くて,何だか怖そうだったもんなぁ…(別に閉所恐怖症というわけじゃないけど)
 
音色的には,確かにピアノならではの魅力というのがあって,自作曲のなかでも“なんちゃってピアノ”をフィーチャーしてみたりはするものの,果たして弾く側からみて,弾きやすいのか,あるいは弾き心地の良いフレージングなのか…といったことは,正直言って全くわからない。
ショパンやリスト,ラフマニノフといった,ピアノを極限まで知り尽くした人たちの作品は,聴くのにはいいけど,何か自分にとっては,あまりにも遠い世界で,手本や参考にはなりようがないというか。むしろ最近は,バッハとか「ピアノがまだ存在していなかった」時代の音楽の方に,興味は移ってきているかも…
 
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で,ここからは,ちょっと脱線気味になるけど…いきなり音が鳴り出してもOKな人は,ちょっとココを覗いてみてください。
http://www.johannus.com/index.php
Johannus(ヨハネス)という,オランダのオルガン・メーカーのサイトなんだけど…まずこの曲が気になって。一瞬『ウィザードリィ』かと思ってしまった自分(笑)…きっとハネケンさんは,この曲をモデルにしたのだろう。
ヘンリー・パーセル(1659?-1695)作曲:『アブデラザール』より「ロンド」…どこかで聴いたことはあるような気がしてたんだけど,これで1つ謎が解けました。
ついでに,もっとオルガンの音色に癒されたい(?)人は,こちらへ。
http://www.johannus.com/index.php?pid=51(ここも自動再生。操作は可能)
かけっ放しにしておいて,読書や考えごとのお供にもオススメですが…ひとくちにオルガンといっても,こんなに多彩な表現ができるんだなぁと改めて。
 
依然として,4声フーガで撃沈中のバッハ『平均律』第1巻 C major…これはちょっと後回しにして,C minorの方をやってみてます。これは,オルガンにも合いそうな気がするんだけど…

 
こないだ,とあるお店のデジタルピアノのコーナーで,通りすがりの20代後半くらいの男が,背広姿で「戦メリ」弾いてるのを見て,何だコイツとか思ってしまうワタクシは,やっぱりピアノには向いてないんでしょうか…