Piano夜話:その8


近くの某百貨店に展示されていた,フェラーリ・F430。
もちろん,ピアノとは何の関係もありませんが…強いて言うなら,ブラックポリッシュの優雅なフォルムが,どことなく,ステージに置かれたコンサートピアノを連想させるというか!?
側にあるパネルを見ると,おねだん何と2千万円以上。これなら,本当にコンサートピアノも買えちゃうよなぁとか,無意味に妄想を膨らませつつ家路に着いたのでありました…
 
あ…ピアノの話書くんだった(笑)
っつーわけで,今日はもうこの流れで…妄想大爆発モードです。
題して「powergoddが選ぶ,コンサートグランドピアノBest 3!」
(意味あるのかぁぁぁっ!?)
 
グランプリ(第1位):Steinway & Sons model D (NY/Vintage)
NYスタインウェイといえば,やはりホロヴィッツを思い出す人が多いのだろうけど…個人的には,ルービンシュタインショパンの録音(60年代)が大好きで。芯の太いなかにも,暖かみがあって…まさに理想的!
もっとも,これはスタインウェイというより「ルービンシュタインの音」と言うべきなのかもしれないが。その意味でも,もうこんなピアノの音色を,リアルに聴けることはないかも…そんな万感の思いを込めて。
 
第2位:Bösendorfer model 280
ベーゼンドルファーの代名詞といえば,やはり“インペリアル”(model 290)なのだろうけど…なんかこう,無駄に大きいというか(!?)いろんな意味で“難しい”ピアノのような気がする。よりパワフルで,モダンに生まれ変わった(?)最新モデル。最近聴いて,かなり気に入ってます。シゲルカワイを押し退け2位浮上(笑)
 
第3位:Shigeru Kawai EX
いや…もしかしたら,やっぱりこっちの方がいいピアノかもしれない(笑)
まぁ,音色的な好みの差ということで。個体によっても違うのかもしれないが,自分が聴いたなかでは,ちょっと“軽い”というか,もう少し芯が欲しい(とくにBass)気がすることもあって。
それでも,初めて聴いた時には,ちょっとした感動を覚えたくらい。およそ1600万円という,国産ピアノとしては破格の値段にも,カワイの自信と誇りが感じられる。あまりお目にかかる機会がないのは残念だけど…
 
ってことで,甚だ非現実的白昼夢的話題でどうもスイマセン。
元はと言えば,あのフェラーリが…(笑)
脱線ついでに,ここで突然,それぞれのピアノの音色を飲み物にたとえてみると…(!?)
スタインウェイは,コクのあるドイツビール。
ベーゼンドルファーは「ウインナコーヒー」(何かベタだな…)
ヤマハは「水」(良くも悪くも。ただの水が飲みたい時だってあるし)
カワイは…んー何だろう。とりあえず,抹茶あたりで(いいのか?…それで)
 
「ピアノを求めるときは予算の限度一杯の高価な楽器を探しなさい。
そこで無理をして,それよりさらに高いものをお買いなさい。
夢にまで見た待望の楽器が手に入ったら,それに似合う家を探しなさい。
そして結婚するときはピアノが好きな相手を捕まえること。」
…英国の,とある専門書に,こんな言葉が書かれているそうだ。
確かに,これは名言だと思う(笑)
本当にいいピアノというのは,そのくらい「人生を懸ける」価値があるのだ,という意味において…