ヴィクトリアマイル:展望

カワカミプリンセス,6番枠。
スイープトウショウ,7番枠。
2度目の新旧女王対決は,ゲートから火花を散らすか。
いや,スイープはそれ以前に,まずちゃんと入ってくれるかどうかなんだけど…(笑)
 
自分の主義として,いかに強かろうが,半年ぶりの実戦で,いきなりG1にぶつけてくる馬を本命にはできない。シンボリクリスエスも,ゼンノロブロイも失敗した。確かにカワカミプリンセスは昨秋,秋華賞を5か月ぶりで勝った実績はあるけれども,だからといって今回も成功するとは限らない。厳しいマイル戦の経験もなく,しかも今回は乗り替わり,それも幸四郎とくれば(笑)なおのこと。
勝って当然なんてとんでもない。常識的には,むしろ勝つことの方が驚きである。それでもあっさり…ならば,その時は素直に兜を脱ぐしかないけれども,レースの前からひれ伏すつもりなど毛頭ない。
マイル戦なら,スイープの方が上だと思いたい。前走でも,その適性の高さを改めて示した。1分32秒台の高速決着も2度経験(*1)している。未だ勝利のない府中だけど,リニューアルもされたことだし,今度こそお気に召してくれるといいのだが…
 
昨年新設されたこのレース。記念すべき第1回に,スイープは骨折で参加できなかった。秋,復帰初戦を快勝で飾るも,その後はやや精彩を欠いた。有馬記念ではゲート難を再発し,初の2ケタ着順。正直,もう潮時かな…とも思った。だから,現役続行と聞いたときには,少し複雑な心境だった。
でも,今季初戦の走りを見たら…大丈夫,まだやれる。昨年の凱旋門賞ディープインパクトに先着し,香港カップアドマイヤムーンを退けた女傑,プライドも6歳だった。能力だけなら,スイープだって引けを取らないものがあると思っている。
カワカミにとって,ここは単なる通過点かもしれないが…スイープの,この1戦にかける思いは強いはず。
「もうひと花」…咲かせてほしいなぁ。

*1:2005安田記念2着,2007マイラーズC2着。