有馬記念:プレビュー

ちょっと早いけど…もうやっちゃいます。
 
「ディープの,ディープによる,ディープのための」有馬記念
…ツマラン。じつにツマラン。
競馬は,1頭でやるんじゃないんだぞ…などと吠えてはみても,やっぱり結局そうなっちゃうんだろうなぁ。
彼は,作られたヒーローなどではなく,正真正銘,本物のヒーローなのだ。みんなの期待を一身に背負い,常にそれに応え続けてきた。ハーツクライはすでにターフを去り,もはや遮るものは何もない。
栄光のラストラン,いやラストフライト。さぁ,思いっきり飛ぶがいい!
 
と言いたいところだが…やっぱり,ツマランものはツマラン!
“あの馬”が出なかったら,もう馬券買うのもやめようと思ってたんだけど…どうやら使ってくるみたいじゃないですか。となれば,応援しないわけにはいきません。たとえ,相手が誰であろうとも。
とは言うものの…正直,自信は全くない。中山も初めてだし,昨年の宝塚記念ほどではないにせよ,今回は人気もあまりないだろう。無事に走ってくれれば,それで良しとしなきゃいけないかも。
まぁせめて,少しは前向きになれそうなデータを,1つだけ拾っておこうかな…
 
ディープインパクト 12戦(凱旋門賞除く)上がり3F平均=34.075秒
スイープトウショウ 19戦上がり3F平均≒34.03秒
 
…え,ええっ!?
まぁ,ディープが上がり3Fだけの馬じゃないことは,今さら言うまでもないけれども…スイープはディープと未対戦。もちろん,自分はレースで負かして欲しいと本気で思ってるのだけど…この“上がり3F対決”も見物だ。ちなみにディープは凱旋門賞を除いて,上がりでメンバー最速を譲ったことは1度もないが…さて。
 
牝馬の連対は,1994年のヒシアマゾン以降なし。優勝となると,1971年のトウメイまで遡らなくてはいけない。でも応援する以上,2着や3着狙いで…なんてセコイことは言わない。
夢よもう1度。奇跡よ再び!
 
クリスマスイヴ,暮れの中山。
見てみたいんだ。万人の願いを打ち砕き,先頭でゴールを駆け抜ける紅一点。
そして…静まり返るスタンドに向かって,空気読まずに拳を突き上げまくる池添を。
でもたぶん,レース後には,圧倒的現実に打ちのめされ,寒風吹きすさむなか,缶コーヒーすすりながらトボトボと家路につく自分がいることでしょう…