ピアノ?オルガン?

昨日の話だけど,BS2「クラシック倶楽部」で,フレディ・ケンプのピアノ・リサイタル。YAMAHAのCFIIISが使われてたけど,何だかあまり鳴ってない感じで,サントリーホールYAMAHAは合わないのかな…と思ったり。たまたま一緒に見ていた親父も同意見。奇しくも先週末,同じサントリーホールでのツィマーマンのリサイタルの放送で,同じベートーヴェンソナタ「悲愴」をやってたのもあって,音の違いが歴然。さすがに,マイSteinwayを世界中持ち運ぶだけのことはある。
 
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ただ,あまりに最近,ピアノに偏りすぎてるなぁ…とも思う。少し前の話だけど,ETV「スーパーピアノレッスン」フランス音楽のシリーズの時に,講師のベロフが時々「ここはオルガンの響き」「ここは木管2本」とか言ってたのが印象的だった。ピアノの和音から,そういうイメージを膨らませることができるかどうか。それには,ピアノ曲だけ聴いてても実はダメなんだなと。室内楽やオーケストラにもある程度通じる必要があるし,シューマンはピアニストに対して,オルガンも弾いてみるべきだと説いている。つまり,音楽全般に対する深い知識と理解がなければ,本当の表現者にはなれない…ということだろう。
 
まぁ昨日も書いたように,自分は表現者には向いてないっぽいので(笑)それはそれでいいのかもしれないが…もうちょっと,幅を広げてもいいのかなと。
今でこそ,ピアノピアノと騒いでるけど…やっぱり自分のルーツは,オルガンなのだと思っている。本当はグランドピアノよりも,ハモンドとかチャーチオルガンを目指すべきなのかも…
でも,逆もまた真。「オルガニストは,ピアノも弾いてみるべき」かも…しれないでしょ?