真夏の夜に…死の響き。

ショスタコーヴィチチャイコフスキーピアノ三重奏曲』 ★★★★☆
マルタ・アルゲリッチ(P),ギドン・クレーメル(Vn),ミッシャ・マイスキー(Vc)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
 
この暑いなか,音楽でも「涼み」が欲しくなる季節。でも,いま流行りのロハス系とかなんてクソくらえ?…ならば,こういうのはどうでしょう?
これも実は,先日親父のCDからパクった1枚だったりするのだけど,封も開けてなかった(いわゆる積みCD)とは…こんなイイものを。Mottainai
 
ピアノ・トリオが2作,ライヴ収録されているけど,これはどちらも,親しい友人の死に際して書かれた,いわばレクイエム的な作品。ショスタコーヴィチのも勿論いいのだけど,個人的にはチャイコフスキーの方がより強く印象に残る。「ある偉大な芸術家の想い出のために」と題されたこの曲は,2楽章構成ながら演奏時間45分を超える大作で,トリオならではの緊張感,研ぎ澄まされた集中力の高さが伝わってくる,名演と呼ぶに相応しいものだと思う。
 
先週のNHK「芸術劇場」でも,ちょうどこの曲のライヴを放送していて,何だかちょっとタイムリー。こちらはギトリス(Vn),ブルネロ(Vc),小山実稚恵(P)という,これまた豪華なトリオで,もちろん素晴らしかったのだけど…こっちのCDの演奏の方が(ちょっとだけ)上かなぁ!?
 
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他には,ピアノ曲なら,まぁベタだけどショパンソナタ第2番「葬送」(第3楽章が超有名)あたりですかね。こちらはもう名演あまたなので紹介は割愛。
 

 
通りがかった,とあるお寺の門のところに書かれていた言葉。*1
もうすぐお盆ですね…

*1:ここはやはり,fuku先生(id:hiroakif)にも,ひと味違った解釈をお伺いしたい気が…(笑)