What's "simple?"

その昔,よくノートに「理想のオーディオ・システム」やら,「夢のドラムセット」やらを書いては悦に入ってたというヘンなガキでしたが…最近また妄想癖がぶり返してきたか(笑)近くの楽器店でカタログを拾ってきて,音楽を聴きつつ眺めてたり。
かつては,RUSHのニール・パートに憧れて(?)360°全方位セッティングとか書いてたような記憶があるけど…今ならもう,ワンバス,3タム,1フロアくらいで十分。いやもっと言えば,基本の「3点セット」に,シンバルも1,2枚くらいでやれたら,ある意味それがいちばんカッコいいのだが…バスドラも,ひと回り小さな20インチの方が,本当はプレイしやすくて好きなのだ。まぁ,HR/HM向きではないかも…
で,一体いくら位するのかと試算してみると…
やはり昔も今も,ドラマーの夢の前には,キビシイ現実が立ちはだかっているのでありました…
 
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その妄想中に(笑)よく聴いてるのが,少し前に買ったJM3(John Mayer Trio)や上原ひろみ。3ピースの編成で,1つ1つの楽器がよく聴こえるというのもあるけれど…音楽的にも,こういうシンプルなスタイルが最近いいなぁと。
とはいえ,やっぱりJazzはムズカシイ。もっと早くから,こういう音楽に慣れておくべきだった…と,今さらながら後悔している。上原ひろみの新譜は,ここでは「買ったよ」程度の紹介しかしてなかったけど,しっかり聴いてみると,あのポリリズム変拍子の目まぐるしい展開についていけない。いつしか,サウンドがどうとか,もうそんなコトはどうでもよくなっていて,すっかり「音楽そのもの」にのめり込んでいる。1枚聴き終わる頃には,まさにKung-Fu World Championに5Hit Comboくらい喰らってボコボコにされたような気分(笑)…すごく高揚感のあるアルバムで,何となく音楽性がPat Methenyあたりにも通じるような?
以前紹介した(昨年3/7の日記)そのMethenyの「The Way Up」…「全部を把握するには7回くらい聴かなきゃいけないかな」というこの作品も,もうそれくらいは聴いてるはずだけど,未だに把握できてない。スコアも出るという話だったけど…もう出てるのかな?
 
「シンプルに,いい音を」というのが,今の自分の求めている方向性ではあるんだけど,simpleという単語を日本語で「簡単」とか「単純」という言葉に置き換えるのは,この文脈においては,少し違うのでは…という気がする,そんな今日この頃でありました。