RYUICHI SAKAMOTO PLAYING THE PIANO/05

福岡公演に行ってまゐりました。
前日に38度の熱を出し,一時はどうなるかと思ったが(笑)何とか出かけられる程度には回復し,予定通り某J氏と出陣。
年齢層はもうかなりワイド。それこそYMO時代からのファンもいれば,「Energy Flow」から入ったヒトもいるんだろうなぁ…という感じで。
会場に入ると,ステージ上にピアノが2台,向かい合うようにセットされている。さらに,モニター用のスピーカーとPAも。どうやら「いわゆる普通の」ピアノコンサートではなさそうだな…というのは感じられた。
しかし前半は,オーソドックスに淡々と(時折,教授のマタ〜リトークを交えつつ)進んでいく。ちょっと咳をする人が多くて,演奏に集中するまではかなり気になった。まぁ季節がら,生理現象だししょうがないといえばそうなんだが…
 
仕掛けは,やはり終盤に用意されていた。2台目のピアノの前に,教授が座ることは(もちろん他の誰も)ついに1度もなかったが…実はこのピアノ,MIDIデータによる自動演奏ができるというモノだったのだ。これを使った,リアルタイムでの「ひとりライブデュエット」が展開されていく*1
圧巻は,ピアノ8台をオーバーダビングした「+33」の完全再現!…いやぁ参りました。このタイム感の正確さは,さすが教授ならではと思う。上手いピアニストは他にもいくらでもいるけど,こういうのがきちんとライブで出来る人はそういないだろう。
最後は,4回のアンコールに応えて,約2時間の公演を終了。「世界のサカモト」を生で見れて,何とか出てきた甲斐がありました。さすがに帰りはちょっとへばり気味だったけど…その後,id:hiroakif氏と合流して飲み,という話もあったんだけど,先においとまさせてもらいました。
 
今回も,先のバンドツアー同様,「CO2 Free」…本番からリハーサルに至るまで全ての電力を100%自然エネルギーでまかなっているという。ロビーでのグッズ販売も,グリーン電力証書つきのTシャツとか,いわゆるエコ・ロハス系のものが中心で,まぁ結局買わなかったんですけど(笑)…なんか,そういうのに乗っかって一儲けしよう,みたいな商魂が見え隠れするのはイヤだけど,確かにこれからの時代,1人1人,考えていかなきゃいけない問題ではある。

*1:おそらく,教授が弾いてた方のピアノにも,MIDIデータを送信できる仕掛けがなされていたものと思われる