「A Time 2 Love」Stevie Wonder

ちょうど来日中で,今日の「ミュージックステーション」にも出演してましたね。
このところお馬さんの話ばっかり書いて,後回しになってました。スンマセン(笑)
 
A Time 2 Love
 
iTMSで1500yen。輸入盤で1800yen。国内盤が2500yen。ボーナストラックのダウンロード特典に700yenも払う価値があるのかと,ケチくさいことを考えてしまった。それはさておき…
 
15曲,77分。10年も待たせただけあって,さすがにボリュームたっぷりである。ほとんど全てのパートが打ち込みで制作されていたここ数作とは違って,今回はゲスト/サポートミュージシャンをふんだんに起用したゴージャスなサウンドになっている。ああよかった。半年の延期の間に,また心変わりして全部ひっくり返したりするんじゃないかと秘かに心配していたのだ(笑)…分厚いコーラスとスキのないアレンジには,最近のリズム主体の(メロディーやコード感の希薄な)音楽では味わえない充足感がある。
 
かつて,Pat Methenyが何かのインタビューで「スティービーの音楽が素晴らしいのは,誰もが楽しめるものでありながら,同時に音楽家が顕微鏡で覗き込むように聴いても,たくさんの発見があることだ」…という感じのことを語っていたのを覚えている。
今回のアルバムは,久々に(?)そう思わせてくれる1枚になるかもしれない。
個人的にも,ずっと敬愛してやまないLiving Legend。もしも,音楽の世界に神が存在するならば,彼はきっと,その神と会話ができるに違いない。尽きることのないアイデアの泉。その奥底を,一度でいいから覗いてみたい…何度そう思ったことだろう。