『Trouble With Machines』District 97

Trouble With Machines

Trouble With Machines

一昨年にデビューした,アメリカの若手プログレ系バンドの2ndアルバム。
人気オーディション番組「American Idol」のセミファイナリストという経歴を持つフロントのレスリー・ハントと,バックに陣取るメガネ男子4人(ここ重要?w)が織りなす,ちょっとユニークなサウンドは今回も期待を裏切らない。
半音階や跳躍が多く調性のわかりづらい現代音楽風(?)なメロディや,変拍子ポリリズムを多用しつつも,どこかでキャッチーさも併せ持っていて。初回限定で付属するライブDVDを見ても,メタル系のグイグイ引っ張ってくようなノリではなく,どこかまったりとしたムードで,いまどきの草食系っぽい…というか!?(ま,個人的にはキライじゃないけどw)

前作はデビューアルバムながら、30分近い大作組曲も収録されていたけれども、今回は最長でも13分台。ただし、中盤からラストまでの4曲は、流れ的には繋がってやはり1つの大きな組曲を成しているようにも!?(ちなみに合計すると30分超えますw)

ジョン・ウェットン(King Crimson/U.K./etc.)が,うち1曲でゲストボーカルとして参加。
前作ではメンバーとしてクレジットされてた,シカゴ交響楽団所属の女性チェリストも,今回はゲスト参加という形に。まぁやっぱり,本業と二足のわらじはなかなか難しいのかな…

デビュー作と今作を通して,バンドの個性的なスタイルそのものは,ある程度確立されてきてるような気がするので,何かキッカケを掴んで,もう一段「ブレイクスルー」を期待したいところ。頑張って欲しいなぁ♪