NintendoとApple

こちらは逆に,目下絶好調の2社。
 
まずは任天堂。今朝の新聞にも記事が出てたけど。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/080425/index.html
初の売上高1兆円突破。前年比+73%の大躍進。いや別に,株とかに興味があるわけじゃないんだけど(笑)…いちゲームファンとして,DS,そしてWiiの成功は素晴らしいことだと思っている。
この10年余,Nintendo64ロクヨン)の頃から「ゲームの質的転換」というテーマを掲げ,一時はサードパーティに尻込みされたり(?)メディアからは「負け組」呼ばわりされたりしながらも…信念を曲げずに,終始一貫して取り組んできたことが,ようやく今,こうして結実しているのだと思う。
 
そして,今では逆に,Sonyの方が「負け組」呼ばわりされかかっている。最近は,かなり持ち直してきてるみたいだけど…今のNintendoの勢いを止めるところまでは,ちょっとどうだろう。
でも…SonyにはSonyの描く,任天堂とはまた違った「ゲームの未来像」があるはず。まずは,決して安くないお金を出して,PS3を買ってくれたユーザーに,それをきちんと示さなくては。魅せなくては。
シェアがどうこうの話じゃない。大切なのは,確固たるビジョンと…ユーザーの信頼。
これを失った時こそ,本当の「負け」なのだから…
 
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そしてApple。今四半期は,過去最高の売上高と利益を記録したという。
http://www.apple.com/jp/news/2008/apr/24results.html
任天堂と共通するのは,驚異的な現金保有高。いやだから,株とかは関係なくてですね…共に,自社でハードとソフトの両方を手がけるメーカーでもあり,大きな借金をせずとも,製品開発で思い切ったチャレンジができる,ということでもあるのだろう。
今四半期の内容を見ると,iPodより,Mac本体の売上が伸びているというのが,個人的には嬉しい(笑)…身辺でも,つい先日,某J氏がiMacユーザーになったばかり。最近刊行される,Mac関連の書籍の多さからも,“Switcher”(もしくは両刀使い)が増えてきてる感じは,確かにあるんだよね…
 
NintendoとSonyが,ゲーム業界でライバル関係にあるように(?)…コンピュータ・メーカーのAppleにとって,本当のライバルはDellでもHPもない。やはり…Sonyなのだ。
MacBook Airの発表の時にも,ジョブズVAIOノートを引き合いに出したのは記憶に新しい。デザインや思想の面で,両者には少なからず「接点」を見出すことができる。
初代iMacブームの頃,VAIOの開発スタッフのインタビュー記事を何かで読んだことがあって,やはり,iMacをかなり意識していることがうかがえた。「独自OSを搭載してるのが羨ましい」というホンネもチラリ(笑)
そうだよね…本当は,VAIOを「Wintelマシン」になんか,したくなかったハズなのだ。きっと。
…ってなハナシを,以前にも書いたような記憶が。(id:powergodd:20051114)
トラックバック先の古川氏のブログも,まだ読めますね。
 
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知性の要注意日(バイオリズム)の割には,結構がんばったかも(謎
ちなみにこの後は,GWにかけて身体,感情もろとも下降線…