ピアノコンサート

久々に,生のピアノの音色を。
両親の知人の娘さんがピアノデュオを組んでいて,こちらでコンサートがあるということで,誘われていたもの。せっかくなので,自分も一緒に行ってきた。数十年ぶり(?)の再会だったらしく,開演前は昔話に花が咲いてた様子。
 
でもって本題。小さなホールで,あえてステージを使わず,屋根を外したグランドピアノを中心に客席が周りを360°取り囲むというレイアウト。ピアノはYAMAHAのC5かC6くらいのサイズで,この広さにはちょうどいいかと思ったのだが…クラシックには少々不向きなデッドな(残響の少ない)空間で,特に前半のリストやベートーヴェンは,ピアノが重たく感じられ,ちょっと弾きづらそう。ペダルが雑音を立てていて,休憩時間に調律師の人が直す場面も。がんばれYAMAHA(笑)
 
後半は雰囲気を変え,いきなり意表をつくハノンの連弾(!)から始まり,珍しいカプースチンの作品や,ピアノ連弾用にアレンジした曲を,喋りも交えながら楽しく披露。演奏も前半よりノリがあって,やはりこちらが本来の姿なのだろうと思わせた。
 
アットホームな感じの楽しいコンサートだったけど…その一方で改めて,ピアノという楽器のデリケートさも感じさせられた。
理想を言えば,こういう音響的に厳しい空間,しかも今日のような特殊なセッティングでは,Steinwayとか,YAMAHAでもCFクラスのパワーのある楽器が必要なのかも。あるいは,小空間でもあえてマイキングして,PAをサラウンド配置するとか(笑)
なぁんて,少々マニアックなことも考えたりしながら,家路に着いたのでありました…