年の瀬に…

ちょっと前まで,クリスマスムード一色だったかと思いきや,今度は早くもお正月モード。BGMに『春の海』とか流したりして…毎年のことながら,ニホン人の,こういうスイッチの切り換えの早さには感心する。
音楽の世界でも,今年はモーツァルトイヤーということで盛り上がったけど,年が明けるや,また“250年前の人”に逆戻りして「さ,次は誰だっけ?」みたいなコトになるのかしらん。「のだめカンタービレ」も終わったし,プチ・クラシックブームもこれで終焉ですかね。
自分なんか,ようやく最近,モーツァルトちょっと面白いかな…と思いはじめてきたところなんですけど。もう遅いんでしょうか!?
 
ウチにはピアノはおろか,88鍵のキーボードもないので,ピアノ曲で弾いてみたいものがあっても,練習すらできないものも多い。その点,バッハやモーツァルトの作品は,音域もそんなに広くないし,ペダルの使用も(少なくとも作曲上は)想定されていないので,好都合というのもある。
平均律クラヴィーア曲集』は,無謀にもいきなり4声フーガに挑んで撃沈中ですが…モーツァルトソナタなら,もう少しなんとかなりそうな?(奥は深いけどね)
 
クラシック・ピアノをちゃんとやってきた人からすれば,バイエルやチェルニーの試練をすっ飛ばしてモーツァルトなんて,完全に「ナメてる」のだろうけど…今さらあんなのやってられますかって。まぁハノンに関しては,サプリ的な使い方ができると思うけど。
いいんだい,どうせ自分でコッソリ弾くだけなんだから。けっして人には聴かせられない…個人的勉強と楽しみのため,ですね。
 
最初の話じゃないけど,ピアノにしても,日本人って,とかく形から入ろうとする。
要は“曲が弾けるようになること”でしょ?…決して“指が速く正確に動くようになるために”練習するのではない。そこを履き違えたら,音楽じゃなくて,ただの曲芸になってしまう。
 
昔,電子オルガンを習っていた頃は,いつも周りの(同じくらいのレベルの)人にコンプレックスを持っていた。どうみても,自分が一番ヘタクソだったし,たぶん練習も怠けていた。コンクールも何度か出たけど,そんな調子だから,全国大会には1度も進めなかった。それより,自分が好きな曲を持っていって,自分でアレンジして,音色とか考えて弾く方が好きだし,楽しかった。最後の頃は,もうテキストの曲をほとんどやらなくなってしまい,先生もかなり困っていたと思う(笑)
まぁ,これは自分の悪いところでもあって,やっぱりもう少し“技術的に”ちゃんとしなきゃいけないとは思うのだけど…少なくとも“音楽そのもの”を忘れたことは,1度だってなかったと言っていい。
 
「自由に楽しくピアノ弾いて,何が悪いんですか?」
自分は,のだめやスイープトウショウみたいに(笑)人から強制されてヘソを曲げてしまったり,といった経験があったわけではないのだけど…結局,練習や勉強って,自分がその気になって,目的意識を持ってやらないと何にもならない。でも,それに気づいた時にはもう遅い…ということも,往々にしてあったりする。
現実は,なかなか難しいのよねぇ。
 
ん…今日は,いったい何を書くつもりだったんだっけ!?(をい…)