本日のお買い上げ

『A Matter of Life and Death』Iron Maiden ★★★★
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ずっとカートに入れたまま,やっぱりCDにしようか…と迷ってたんだけど,結局こちらで。
若干ハイが詰まり気味のようにも聴こえるけど…CDとの音質差なのか,元々こういう感じなのかはわかりません。

ブリティッシュ・メタルの雄,Iron Maidenの最新作。老いて増々盛んな(失礼!)「究極のマンネリズム」…もちろん,これは褒め言葉である。どこを切っても“Maiden節”は健在。あの,単音で「シャ〜」と被せるシンセとかもね(笑)
全10曲中,1〜9曲目までがEm。“Em→C→G→D”という,全く同じコード進行の出てくる曲が4曲。よくもまぁ,これでアルバムが作れちゃうもんだと…もちろん,これは貶しているのではないよ。

とはいえ,長年聴いてる人間から見れば,若干の変化も感じられる。
まず,長い曲が,以前ほどつまらなく感じなくなった。構成や,聴かせ方が巧みになっている。トリプルギター編成になってからは,ベースやドラムが抑えの利いたプレイで,ギターの厚みを前に出すサウンドに変わってきたが,これも“客観的には”全体のバランスを良くしている。まぁ,昔のゴリゴリ感が好きだった人も多いとは思うけど…
個人的には,7拍子のヘヴィなリフが印象的なM3,中間部の展開が面白いM5,80年代の大作を思い起こさせるM10あたりが好み。M8は,ライブでみんなに歌わせるための曲かな?…とか。

“地味に”進化しつつも,25年の長きに渡って,あくまで我が道を貫き,今なおバリバリの現役ライブバンドであり続けていることは,なんと素晴らしい。
ココロとカラダに,エネルギーを注入してくれるアルバムだ。
ま,メタルがダメな人はしょうがないけどね。
「嫌なら,よそのを聴きやがれ。クソッタレ!」ですから(笑)