Piano夜話

このところ,ピアノの音色にすっかりハマっている。
もちろん,エレピではなく,アコースティックの。ずっとオルガンで育ってきて,シンセも触ってるわけだけど,ピアノとなると…これがなかなか。
昔オルガンのレッスンを受けていた頃に,あまりに好き勝手やってたもんだから,少しは基礎練習もやりましょう,ということになって,ハノンの教本を備えつけのアップライトピアノで,10分〜15分ほど弾いたりもしてたんだけど,もうそれだけで指が痛くなってきて全然ダメダメだった記憶が…あゝ。
今思うと,当時のカワイのアップライトだし,やっぱり相当タッチは重かったのも事実だろう(笑)…最近のカワイの,とくにグランドピアノの方は,だいぶ軽くなってきてるようだけど。Shigeru Kawai*1とか,家で弾けるような環境だったら幸せだろうなぁ…と。
まぁ,どうしても普通ピアノというと,大きなコンサートホールなどではSteinway*2が圧倒的多数で,残るはほとんどYAMAHA…というのが実情だけど,一応カワイの教室で育った人間だし(笑)Kawaiもここでひと推ししときませう。YAHAMAやSteinwayの音とは,また違った良さもあると思うんだけどなぁ…
 
というか…昔は国内にも,もっといろんなピアノメーカーがあったと聞く。ヤマハやカワイのような大手ばかりじゃなく,それこそ職人気質で1台1台ていねいに…みたいなのとか。そういうのが,時代の荒波に呑まれて,今ではもうほとんど残っていない…結果として,大量生産/コピーされた,画一的なピアノの音ばかり耳にすることになっているのだとしたら,それもちょっと悲しい気がする。
 
ピアノという楽器には,本来もっと個性があっていいはずだ。サウンドも,あるいはデザインも。
レッスンのやり方にしても,どうしても日本では,すぐバイエルとかやらせて,クラシック系の型に嵌めてしまいがちだけど…無理矢理押し付けられたら,せっかく興味を持った子供でも,イヤになって離れてしまうかもしれない。
学校の音楽の時間が嫌い,ピアノの音が嫌い…なんて,ものすごく悲しいことじゃないか。ねぇ?

*1:http://www.kawai.co.jp/piano/grand/sk/index.html…フルコンサートモデルのSK-EXは何と1,600万円(!)どひゃ〜

*2:http://www.steinway.co.jp/