思い出のマイルCS

本当は,水曜日にこれを書こうと思ってたんだけど…Macのトラブルで,あれこれやってた関係で,ちょっと日付を先取りして書いてます。
 
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今週のG1は,マイルチャンピオンシップ。何というかこう,趣のある(?)G1で,好きな人も結構多いのではないでしょうか。
初めて見たマイルCSは,1994年。ノースフライトの引退レースだった。
安田記念で牡馬や外国馬を撫で斬ったその走りにすっかり惚れた自分は,その時,東京競馬場にいた。
彼女の単勝馬券,2万円を握りしめて。
オッズは…1.7倍。
「今日だけは,競馬に絶対がある」…そう思えたのは,今でもこのレースと,ナリタブライアンのダービーだけだ。
全く危なげない,まさに完璧な最終飛行。
「まだやれるのに…」別れを惜しむ声も多かったが…マイルの女王は,引き際もまた,美しかった。
 
1996年のレースも,思い出に残っている。勝ったのは,前年の皐月賞ジェニュイン。その皐月賞を中山のスタンドで見た時から,ずっと応援していた。
それ以来,約1年半ぶりの勝利の味。もちろん自分も,しっかり単勝を持っていた。
どちらかというと,馬券的には裏切られたことの方が多い気もするけど(笑)…逆に「信じること」の大切さを教わった馬でもある。こういうレースで,勝ち馬とともに喜びを分かち合えるのは,本当にうれしいものだ。
 
それからしばらく,リアルタイムで競馬を見ていなかった。1997年,1998年には,あのタイキシャトルが連覇を達成。その間には,フランスでG1ジャックルマロワ賞も制した,近年最強のマイラーである。最近ようやく,DVDで改めて見たのだけど…強い。本当に強い。フランスで勝ったのも勿論だが,帰国初戦,連覇のかかったこのレースを,役者が違うといわんばかりに5馬身ちぎり捨てたのは,まさに圧巻だ。
 
タイキシャトル 世界を制した栗色の疾風 [DVD]

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かつてはマイラーというと「距離の持たない二流馬」というイメージもあった。しかし,スピード重視の世界的傾向にあって,マイル戦の価値は確実に高まっている。昨年から,このレースも国際G1になった(今年は外国馬いないけど…)
競馬の醍醐味が,ぐっと凝縮される90秒間。新たな名勝負に期待しよう。
 
「…そしてやはり来た,デュランダル,凄い脚でやってきた!」
「…しかし先頭は,○○○○○○○ーっ!!」*1
 
もうバレバレ?(笑)…とまぁ,予想も兼ねたところで。
長々とすいません,毎度…

*1:ヒント:サイドワインダーではない。